前回のストーリー
ベイン最終面接
とうとうここまで来たか。ブーズやベルガーなどを軒並み落ちた自分がベインの最終に臨めることがとても感慨深く感じた。
まだまだ甘い部分もあるが、1日5件以上ケース問題を自分の頭で考えることもしっかりと継続しており、ケースに対する基礎体力がついて来たように感じる。
さて、憧れた外資戦コンの最終面接はどのような質問がされるのだろうか。
会議室で待つこと数分。
入って来たのは、まさかの外国人のコンサルタント、、、心なしかブルースウィルスに似ていたのでブルースと呼ぶことにする。
ブルース:hi How are you?
アセルス:hi .....
ブルース:We ganna have interview in English, is that OK?
アセルス:(英語で面接やるって意味かな…?)オ、オッケー
お気づきだろうか。自分は大学時代全く英語は話せませんでした。笑
もちろん受験で勉強はしてたが、Nice to meet youくらいしか喋ったことはなかったです。
ここに来て英語面接。死んだ。。。
ブルース:So, tell me about youself.
アセルス:ohhhh hean....My name is Aserus. I am going to graduate xx university.......I
am interested in consulting!
ブルース:oh, okey.(苦笑い)
地獄は続く。
ブルース:what is your dream? how's consulting related to that?.
アセルス:ぐぬぬぬぬぬぬ… My dream is .... My dream is .... (理解できない英語)...
ブルース:okay. great. just moment.
ブルースは部屋を出て行った。
終わった、、、色んな意味で。でも最後『great.』って言ってくれたから、もしかしたら伝わったのかな。(なわけない)
間髪入れずに今度は日本人のおじ様が入ってくる。
「どうも日本代表の〇〇と申します。」
ビビる。が、これは最後のチャンス!死んでもアピールせねば。
お題は「君が事業を始めるなら何をする?」
これは今考えても凄まじい質問である。答える方もそれを判断する方も困難を極める。さすがは日本代表。
自分の答えはこんな感じ。たまたまこの直前に中国に行く機会があり、そこでの経験を交えて語る。
アセルス:そうですね。僕なら「中国で日本式の学習塾」を開きます。
代表:ほう。なぜですか?
アセルス:先日初めての海外旅行で中国に行ったのですが、都市の急速な変化を見て、思ったことがあります。
代表:というと?
アセルス:都市がものすごい速度で成長しているということです。その中で、消費も変化していると感じたからです。今は食やブランド品へのニーズが高まっているが、だんだん西洋式のマッサージや化粧品など美容サービスへ欲求がシフトしている。マズローの欲求段階ではないですが、物欲の後には必ず承認欲求や自己実現欲求が高まります。さらに中国は一人っ子政策の影響が強いため、子供への投資も大きいはず。そこに日本の「受験文化」を支える学習塾の授業のやり方や制度などを持ち込み、向こうで富裕層向けの学習塾をひらけば、かなりのニーズが生まれるのではないかと感じました。
代表:なるほど。
質疑応答はこれだけだった。自分のアイディアに突っ込んだ質問もなし。
その後少し趣味の話などを聞かれ、面接は終了。
どうだったんだろうか。やっぱり英語が出来なさ過ぎて、最後の面接で相当なパフォーマンスが出せない限り落とされるのだろうか、、、
数日後、電話がかかってくる
女性の声:私ベインアンドカンパニーの採用担当の〇〇と申します。お時間よろしいでしょうか。
アセルス:はい。
手に汗が滲んできた。
女性の声:今回の選考の結果、
女性の声:アセルスさんには是非弊社にご入社いただきたいとの結論になりました。
アセルス:(キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!)
女性の声:つきましてはオファーセッションを行いたいと思いますので、弊社へお越しいただける日程をお教えください。
アセルス:ありがとうございます!
日程調整後、電話を切る。
嬉し過ぎて言葉にならない。正直大学受験よりも何倍も嬉しい。泣
なんとボスコンの採用を受ける前にベインのオファーを獲得してしまった。。。
就活を初めて 3ヶ月。とうとう念願の外資コンサルのオファーを獲得したのだった。
しかし振り返った時に、この最終面接だけは今でもよく分からない。一応「マズローの欲求段階」というフレームワークと、中国における実体験を絡めて回答したが、そんなに刺さってた印象はない。英語面接も散々だったし、、、
このように、コンサルの面接と言えども最終面接では結構パーソナリティやフィットが問われることがある。一方で最終でもゴリゴリのケースを聞かれることもある。
コンサルの最終面接までは純粋なケース面接の出来映えが全てなので、これまで色々な学生の方をサポートした経験からも、最終面接まで持っていくことにはかなりの自信がある。ただ、最終面接についてはやはり不確定要素があるので、そこは本人で突破するしかない。
次回からは晴れてボスコンの採用に挑む
次のストーリー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コンサルについての転職相談などお気軽にどうぞ。
strategyholic@gmail.com
ケース面接支援も趣味でやってます。