前回のストーリー
ボスコン面接
実はボスコンの選考とベインの選考は2月〜3月あたりで時系列は並行していた。
ベイン筆記&一次面接
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ボスコン筆記
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ボスコン一次面接&二次面接
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ベイン二次面接
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ボスコン三次面接
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ベイン最終
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ボスコンインターンといった具合だ。
そう。この時点でネタバレしてしまっているが、ボスコンはインターンまで無事進むことができたのである。以下振り返っていきたい。
<一次面接>
正直あまり覚えていない。多分ペットかペットフードについての市場規模算定だったように思う。
回答としては、
世帯数(一人暮らし、家族) × ペットを持っている率で計算した。
世帯数はざっくり5000万世帯、一人暮らし2000万、家族3000万世帯として計算。
イメージ世帯数の方が一人暮らしよりもペットを飼っている率が高いと考え、飼育率は
家族:30%
一人暮らし:20%
として想定。(自分の知人やこれまで訪問した家からのざっくり統計)
ペットの数 = 3000万 × 30% + 2000万 × 20% = 約1300万
というさらっとした答えだったかと。
恐らく合格だったのだろう。大きな封筒を渡され、廊下の突き当たりの部屋に行くように指示される。
<二次面接>
お題は:「日本の自転車の数を求めよ」
ん〜さっきのペットと同じ求め方しかできないな、、、大丈夫かなと思いつつ、そのままま計算。
世帯数×自転車持っている率で考えます。
家族世帯3000万 × 自転車平均保有台数1(3人家族が平均だとして、母親、子供1人の50%が持っていると仮定) = 3000万
一人世帯2000万 × 自転車平均保有台数0.3(30%が持っていると仮定) = 600万
合計3600万台
面接官の顔色が曇る。
しくったか?やはり仮定の置き方がざっくり過ぎたか?んーでも3000万台ってめちゃくちゃ多いよな…多過ぎたかな?
面接官:あなたの計算の精度を上げるためにはどうすればいいですか?
アセルス:世代ごとに保有率が違うので、それを確認していきます。
面接官:どうぞ
アセルス:まず一人暮らしを学生、社会人、高齢者に分けます。人口比率は2:6:2とします。学生の保有率を70%、社会人の保有率を30%、高齢者の保有率を70%として、人口比率をかけ合わせると、( 2×70% + 6×30% + 2×30% ) ÷ 10 = 38%、ざっくり40%とおきます。
アセルス:次に家族を二人暮らし、子供1人、子供2人以上で人口比率を4:4:2とします。二人暮らしの保有台数を0.5、子供一人の場合は1、子供二人の場合は2とします。すると加重平均で保有台数1となります。
アセルス:よって合計は3800万台になります。(あれ、あんまり変わらないな。。。)
面接官:わかりました。面接は以上となります。
面接官の渋い顔は終始変わらなかった。
面接後早速ネットで自転車の保有台数を調べると、約7000万台。
あちゃーこれは結構外しているので厳しいな。やばいかな、、、
ビクビクしながら待っていると、なんと三次面接の知らせが来る。素直に嬉しい。
*余談だが、当時自分が思っていた「三次面接」は特別な意味を持っていた。他の学生の話を聞くと、二次面接から直接インターンへの切符を手にした者もいたので不思議に思っていたが、実はこの三次面接は「二次面接が微妙だった人の敗者復活戦」だったのである。笑
おそらく二次面接で「合格」「微妙」「不合格」の判定を行って、三次で「微妙」を振り分けていたのだろう。
とはいえ「微妙」に入れただけでも良しとせねば。
<三次面接>
お題:「眼鏡の市場規模を求めてください。」
自分が眼鏡からコンタクトに変えた経験があったので、「眼鏡→コンタクトの動きが中学〜高校くらいで起こることは計算に入れた方た良いな」と思いつつ計算
世代で考えます。男女の違いはないと考えます。
幼稚園以下で眼鏡は確率が低いので、世代を以下に分けます。
<小学生 500万人>
目が悪い場合はほぼ眼鏡なので、目が悪い率=眼鏡保有率、20%くらい?度数が変わるので眼鏡の買い換え年数はおよそ2年くらい
<中学生〜大学生 1000万人>
目が悪いが、コンタクトを使うことが多いので、、、、と言いかけて気づく。「そうだ、コンタクトでも寝る前は眼鏡を使う!」
慌てて修正。
「コンタクトを使うことも多いですが、結局夜は眼鏡なので、一人一つは持っている」よって目が悪い率=眼鏡保有率、さらに目が悪くなっている可能性が高く、50%くらい
同じく眼鏡の買い換え年数は2年くらい
<社会人 7000万人>
中学生〜大学生とほぼ同じだが、一定数はオシャレ眼鏡をもつ人もあらわるので、50%の内半分は二つ目を買うと考えて、眼鏡保有率を75%と設定
眼鏡の買い換えはコンタクトだと3~5年くらい、オシャレ眼鏡なら2年くらいなので、平均3年とする
<高齢者 3000万人>
さらに遠視などが進み、眼鏡保有率は上がるので、80%と設定(オシャレ眼鏡はなし)
眼鏡買い替えは5年くらい
合計すると、眼鏡の保有台数はそれぞれ
小学生:100万個
中学〜大学:500万個
社会人:5250万個
高齢者:2400万個
ここから買い換え年数を考慮した購入数は、
小学生:100 ÷ 2 = 50万個
中学〜大学:500 ÷ 2 = 250万個
社会人:5250 ÷ 3 = 1750万個
高齢者:2400 ÷ 5 = 480万個
合計2530万個
レンズ付き単価を14,000円と考えると、市場規模はざっくり3500億円。
面接官:では、眼鏡市場は増えていると思いますか、減っていると思いますか?
アセルス:増える要素としてはゲームや携帯の普及から視力が低下しているということ、オシャレ眼鏡の普及。一方減る要素としては少子化、コンタクトによる買い換え頻度の低下が挙げられます。総合すると横ばいもしくは少し減っているのではないでしょうか?
面接官:なるほど。では眼鏡メーカーの販売拡大を狙うならどうしますか?
アセルス:視力矯正という意味での眼鏡販売は難しいと思います。やはり社会人を狙ったオシャレ眼鏡によって、二つ目、三つ目の眼鏡を購入してもらうように仕向ける必要があるかと。有名ブランドとのコラボやスポーツタイプなどが良いかと思います。
面接官:ありがとうございます。
今回は自分に身近な商品だったので、気の利いたことも言いやすかった。かなりの手応え。面接官も満足気である。
結果は、、、合格
晴れてボスコンの最終課題、インターンに参加することになる。
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